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原油は、いろいろなタイプの炭素と水素との化合物が、様々な割合で混ざり合って存在する『混合物』です。ナフテン系ベースオイルはナフテン系原油から、パラフィン系ベースオイルはパラフィン系原油から、それぞれ製造され、いちばん大きな差は、パラフィン系ベースオイルには、分子量の大きい長い鎖状のパラフィン系炭化水素、すなわち通常(パラフィン)ワックスと呼ばれる物質が含まれている点で、ナフテン系ベースオイルには、元来この物質が含まれていない点です。
このことはベースオイルの流動性に大きな影響を与え、パラフィン系ベースオイルはワックス分を含むことから流動点が高く、ナフテン系は流動点が低い(即ち、低温でも流動性がよい)という特色を生むことになります。 |